事例紹介 – IoTサービスのシステムテスト
ー合同会社ネコリコ様ー
暮らしを便利で快適にするIoTプラットフォームの提供を目的として設立された企業様です。
「これまで見えなかったものを見えるようにする」「これまで分からなかったことを分かるようにする」というコピーのもと、
「ネコリコホームプラス」などのIoTサービスをご提供されております。
『ネコリコホームプラス』初期開発時のテスト業務を行いました
合同会社ネコリコ様が設立されてはじめてリリースされたサービス『ネコリコホームプラス』。
置いておくだけで部屋の様子がわかるというIoTサービスです。
可愛いペットを飼っている方、小さなお子さんがいる方、離れて暮らす家族の様子を、離れていても確認することができます。
また、部屋の様子を確認することができるだけでなく、ドアが動いたことを検知して通知してくれる機能があったり、部屋の温度や湿度、二酸化炭素などの計測なども行うことができ、離れていても部屋の安全性を教えてくれます。
「ネコリコホームプラス」初期開発の頃、ユーザーさまが使用するにあたり問題がない品質を目指してGENZでテスト業務を行わせていただきました。
お話を伺った方
木全 英彰 様
合同会社ネコリコ 職務執行者
近藤 淳 様
合同会社ネコリコ 開発部担当部長
天沼 佑一 様
株式会社インターネットイニシアティブ 名古屋支社技術4課
ベースが何もないところから品質管理のサービスを提供
Q.抱えていた品質課題にはどのようなものがありましたか?
近藤様
合同会社ネコリコが立ち上がってから、ネコリコとして本当に最初の開発案件だったと記憶しています。
そのため、品質管理もベースが何もないところからはじまっていました。
こういったことをしなくてはいけないよね…というのはあるけれど、そういった機能を何も持っていない会社だったので、
品質管理のサービスを提供してくれているということに、GENZさんががっちりはまったというところがあるとおもいます。
Q.多くのテスト会社のなかからGENZを選んだきっかけはありますか?
近藤様
ネコリコが立ち上がる前に、GENZさんと仕事をしたことがあって。
そういったことをきっかけに、ネコリコでも仕事させていただくことになりました。
概算見積りは他社にも依頼していたんですが、最終的には、GENZさんにお願いしました。
GENZで行った業務内容
| 目的 |
ユーザーがシステムを利用するにあたり、 通常使用する分には問題がないレベルの品質を目指して試験を行う |
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|---|---|---|---|---|---|
| 作業内容 |
■フェーズ1:重要な機能であるSNSとの連携確認 ・テスト項目作成・・・5人日 ・テスト実施管理・・・2.5人日 ・テスト実施・・・10人日 ■フェーズ2:各デバイスとの単体接続での動作確認 ・テスト項目作成・・・10人日 ・テスト実施管理・・・10人日 ・テスト実施・・・40人日 ■フェーズ3:複数デバイスを接続しての動作確認 ・テスト項目作成・・・5人日 ・テスト実施・・・5人日 |
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| 期間 | 約1か月 | ||||
| 成果物 |
・テスト計画書 ・テスト設計成果物一式 ・テストケース(結果入力後) ・不具合報告書(BTSを用いての報告) |
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品質の最低限のラインにGENZのおかげで到達できました
Q.GENZで行ったテストはいかがでしたか?
近藤様
最初のサービスとして出したものだったので、かなり細かいところまでつついていただいて、ボロボロだった印象があります(笑)。
正常系はちゃんと動くのに、異常系はボロボロ…というようなテスト結果をいただいて、
修正というよりも追加開発というようなことを行いながら不具合を修正していきました。
開発負荷としては大変だったと言われるんですけど、世の中に出しても遜色ないものに仕上げることができたとおもっています。
品質の最低限のラインに立とうとするところは、ほとんどGENZさんのおかげで到達することができたような印象をもっています。
GENZ板垣
初期の開発ということもありましたので、テスト方法を振り返ると、シリカゲルのなかに温度計を埋めて
「気温が取れないよね」「湿度0になるよね」 という試験などもおこなったのを思い出しました。
近藤様
「ネコリコホームプラス」というプロダクトだったとおもいますが、センサー類のテストとかも
「そもそも何が正常なの?」 といった会話をよくしていたような記憶があります。
GENZ板垣
GENZでも不具合の起票をさせていただきましたけれど、不具合なのかどうかも判断が難しいので、「念のためにご報告します…」
というチケットがたくさん飛び交っていて、ご迷惑をおかけしたんじゃないかとおもいます。
近藤様
いえいえ。「こういう観点で見られちゃうんだな」というのは、今も活きているところだとおもいますね。
リーズナブル&スピーディーな対応も可能ですので、お気軽にご相談ください
Q.今後のGENZへのご要望はありますか?
近藤様
いまはネコリコもスマホアプリを作ったりという案件が増えてきています。
これまでのサービスもスマートフォンを対象にはしていたものの、専用アプリは持っていなかったので、ひとつステージが変わったみたいな状態になっていて。
iOS系はいいけど、Android系はこの端末のテストでよかったかな?っておもいながらお願いしているところがあるので。
最低限これはやっておいたほうがいいですよというお任せパックみたいな端末のラインアップをもっていただけると安心できる気がします。
端末やOSが毎年毎年新しくなっていってしまうので、そういったところをご支援いただけると非常に見やすいなぁとおもったりはしますね。
木全様
サービスを送りだすときの登竜門的に第三者検証の会社にお願いしたほうがよいなとおもっていて。
基本的にはその1回目のテストのみお願いできればいいかなとおもっているのですが、
2回目、3回目のバージョンアップといったちょっとしたものを、リーズナブルにスピーディーに対応いただけるサービスがあるといいかなぁとおもいましたね。
GENZ板垣
改修確認の話はご依頼いただければ、元々の仕様を知っているメンバーを再度アサインさせていただき、
仕様理解という調査部分を省いた状態で試験だけピンポイントで行うこともできます。
1日2日でこの機能だけテストする…ということも可能です。
改修確認というのは、改修した箇所だけでなくそれ以外にも影響があったというものが派生していて、対象範囲を絞り込むのがなかなか難しいところがあるのですが、
初期開発の部分がわかっていれば、影響のある部分の調査をショートカットできますので、費用的にもリーズナブルに対応させていただくことができるかとおもいます。
形にとらわれず広い視野で品質をあげることにご協力いただいている
天沼様
アジャイル、スクラムという形で行っているので、各スプリントをまわしていくなかで気づきを得るような部分というのは比較的すぐ表にあがってくるんです。
それに対してテストをして品質を担保する…という自然の流れでできるところは、当然、自分たちで行っているんですけど、
GENZさんにはそこから一歩引いた視点で毎回テストしていただいていて。
視野が狭くなっているところに、広い視野でこういうケースがあったほうがいいですよ…
という提案を毎回いただいて、そういったところから色々不具合が見つかったりしています。
本来は関係ない、ちょっとしたデバイスの問題などを見つけていただいたり、
形にとらわれず広い視野で品質をあげるということにご協力いただいているところは、本当に助かっています。
そういったところで、ぜひ今後ともいろいろとお助けいただけるとありがたいです。
生活を便利で快適にしてくれるIoTデバイスの品質へのご支援
近年、「ネコリコホームプラス」のような生活を便利で快適にしてくれるIoTデバイスは増加しており、テストの依頼も増えてきています。私たちの生活の「ちょっとした不安」や「心配ごと」に寄り添い、一緒に解消していくことを目指していらっしゃる合同会社ネコリコ様。
GENZも企業様の目指している方向に寄り添い、生活を快適にしてくれるIoTデバイスの品質へのご支援ができるよう今後も頑張っていきたいと考えています。
| 会社名 | 合同会社ネコリコ |
|---|---|
| 事業概要 | 家庭向けIoTサービス事業、IoTインフラサービス事業 |
| 設立 | 2018年4月2日 |
| URL | https://www.necolico.co.jp/ |