テストプロジェクトの一般的なマイルストーンをご紹介します
テストを計画し、システム状況を見とらえてテスト設計する、テスト観点を考える、テスト項目を書き挙げる、テスト実施を行い不具合を検知して報告する、不具合が改修されたか確認を行う、テスト実施結果を修正して分析する・・・など、テストにはさまざまな工程があります。
品質をどのように作り、どのように守り、どのように確認し、どのように回復させ、完成させるのか、GENZの考える一般的なテストプロジェクトのマイルストーンをご紹介します。

必要なQCDを整理し、テスト計画とテスト設計アプローチ概要を企画します
QCDとはQuality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)を意味しており、Q(品質)、C(コスト)、D(納期)、それぞれのバランスをとるこが大事だと考えられています。
GENZでは、テストをプロジェクトとしてとらえ、必要なQCDを整理し、テストの計画とテスト設計アプローチの概要を企画し、次のテスト設計へ移行できる手だてを打ち出します。
| BackGround -背景 |
今回のプロジェクトに着手するまでの、関係者間のストーリーや関係者の位置づけ、課題、問題点などをお伺いします。 どうしても解決できないしがらみや、長期的に蓄積された課題などを明らかにし、プロジェクト遂行時の留意点を改めて共有させていただきます |
|---|---|
| Goal -目的 |
今回のテストを通して、対象のシステムの品質目標や開発チームメンバーの品質文化の向上やコスト面の目標などをお伺いします。 テストの目的をシンプルに掲げることで焦点が定められ欲張らず着実な品質確保、向上を目指します。 ユーザにとっての品質感覚 開発チームでのテストプロセスの成熟度 確認したい品質特性(ISO9126) 一般的なウォーターフォール開発フェーズでの単体テスト/結合テスト/総合テスト…etc. |
| TARGET -テスト対象 |
スコープをお伺いし、明確にします。 テスト対象のシステム - 対象機能/非対称機能 + 周辺外部接続システム…etc. |
| INPUT -インプット資料 |
テストを組立てる手がかりをお伺いします。 要件定義書や、基本設計書などの参照資料 |
| APPROACH -アプローチ |
テストの目的を達成するための設計方法を明らかにします。 外すことのできない重要な機能やユースケースをお伺いし、制約条件内で考えうる手法と確認の方法を記載します。 単体テスト/結合テスト/総合テスト/性能テスト/セキュリティテスト 機能正常系・異常系、機能連携正常系・異常系、ユースケース正常フロー・異常フロー ツール選定~テスト実現方法の手続き チェックポイントの確認 |
| PROJECT RISKS -プロジェクトリスク |
テスト遂行時の手付きに関するリスクや、対象システムのリスク、法令規則等への配慮などを明記し、留意を促します。 |
| TESTCASE MANAGEMENT -テストケース管理 |
テストケースの作成管理方法、形式、OK/NGの判定方法、N/A、N/Tの管理や進捗管理方法等を確認します。 |
| BUG TRACKING -不具合管理 |
不具合起票、不具合のランク、優先度、重要度や取扱のフローなどの管理方法を明記します。 |
| OUTPUT -成果物 |
不具合起票~管理方法、形式、OK/NGの判定方法、N/A、N/Tの管理や進捗管理方法等を確認します。 |
| ENVIRONMENT -環境 |
テスト対象システムやクライアントマシン、モバイル端末の環境について明記します。 |
| TIMEFRAME -スケジュール |
リリースに向けたマイルストーンやレビューや改修確認日程、及び人員体制の予定等について明記します。 |
| STAFFING -体制 |
管理者、担当者、役割や人員教育について明記します。 |
| SUMMARY REPORT CONTENTS -総括内容 |
テスト設計のアプローチ、テストケース管理、不具合管理の方法から、纏め上げられるテスト遂行時を経て、 取りまとめられる集計、総括内容を事前に明記し、本PJを通して得られる改善への手懸かりの確認を行う。 |
| COST -費用 |
かかる費用の予算について、人的予算、機材費用、アカウント費用などの内訳を算出します。 |
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